あらすじ
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!
引用:Amazon
【ネタバレあり】ブルーピリオド1巻の感想
他人の努力の結果で酒を飲むなよ
これ、すっごく刺さったんですよー!!!
第1話でサッカー日本代表決勝戦をスポーツバーで仲間内で見ていた時の八虎の言葉なんです。
スポーツ観戦って「頑張れー!!」って応援したくなるし、選手がミスすると「大丈夫かな・・」って心配するし、ここぞというところで点を取ったりするとめっちゃ感動する。
でも、よくよく考えてみると頑張っているのは選手であって、自分ではないんです。
感情移入して自分ごとのようにハラハラしたり、ドキドキしたり手に汗握るような気持ちになっているけれども。
観戦している私たちは「何も」していないんです。
ただただ、他人が努力した結果得たもので喜んだり、泣いたりしているんです。
ホントに、私何やってるんだろー。って凹みましたもん。
自分が努力した結果で、自分が成し得たことで喜びを見出したいですよね。
「好きなことは趣味でいい」これは大人の発想だと思いますよ
ある一枚の絵に出会った主人公の矢虎が第2話で美術の先生に美大に行くメリットを聞く場面の先生の言葉がめっちゃ響きました。
「毎日好きなことだけをして生きていきたい。」
これ、私が常々思っていることなんです。
でも実際にやっている人って周りにいなくて。
むしろ、好きなことを仕事にしたら義務感が出ちゃって好きじゃなくなるからヤダ。
そんな考え方が私の周りには多いんですし、私自身も仕事は仕事、趣味は趣味って分けていたんです。
でも、そうじゃなくていいんですよね。
また、この先生は続けてこうも言ってるんです。
「頑張れない子は好きなことがない子でしたよ。好きなことに人生の一番大きなウェイトを置くのって実は普通のことじゃないでしょうか?」
「好きなことをする努力家はね最強なんですよ!」好きだからこそ続けられるし、好きだからこそ頑張れるんだよね。
嫌なことってやり始めるのもツラいし、やり続けるのもツラい。
出来栄えとかどうでもいいから、とりあえず終わらせたい!!!ってなる。
でもさ、好きなことにたくさんエネルギー使って、もっともっとやりたいってなる仕事の方が
絶対楽しい!!!!
描いた枚数と上手くなった分だけが俺の自信だ
これは4話の夏休み明けの回ですね。
美大を目指し始めた八虎が美術部で出た夏休みの課題をクリアした後のシーンなんです。
八虎が目指すのは東京藝術大学という日本唯一の国立美大。
そんな大学に高校2年の6月から挑もうとしてるんです。
美術未経験なのに。
未経験なのに美術部の課題、
「デッサン7枚」
「水彩3枚」
「スクラップブック」
「1日1枚写真」
「作品1点」
これ、全部クリアしたんです。
ていうか、デッサンに至っては30枚もやってる。
ヤバくないですか?!(語彙力)
高校2年生が受験直前でもない夏休みという
ハメを外したくなる時期に。
こんだけの量やれる?!!
私はやれない。
ただ実際さ、量をこなさないと見えてこない領域ってあるよね。
口ではなんとでも言えるんだよ。
批判なんて経験しなくても言えるんだよ。
それをやり続ける八虎を心底尊敬するし、頑張りたい時はこの本読んでモチベ上げてる。
ブルーピリオド1巻をお勧めしたい人
- 好きなことを仕事にしたい人
- 新たなことに挑戦したい人
- 今の自分のままでいいのかなって思った人
まとめ
この作品はほんと、「頑張りたい人」に読んでほしい。
新しいことに挑戦するって正直怖いじゃん。
ぶっちゃけ変わらないって楽じゃん。
でも、「私ってこのままでいいのかな」って不安になる。
そんな時もあるんだよね。
だから、何かを頑張りたい。
コンフォートゾーンから抜け出してみよう!
そう思えた時こそ頑張ってほしい。
そして、めげそうになった時、この作品を読んでほしいですね。